豆料理特集

RED x プロから学ぶ簡単家庭料理 シェフごはん 豆料理特集 日本最大級の料理人コンペティションRED U-35(RYORININ's EMERGING DREAM)、2014年入賞者6名が、豆料理のコツとレシピを公開!

前川シェフのテーマ食材「大豆」

前川浩一シェフ

前川浩一シェフ

1982年8月24日、長崎県生まれ。
日本料理

祇園さヽ木(京都)料理長

長崎のホテルの和食部門、関西のホテルや割烹で働いた後、祇園 さヽ木(京都)へ。研鑽を積み、2014年には料理長に就任。13年は2次審査通過にとどまったが、2014年は3次審査を通過し、ゴールドエッグを獲得。

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様々に表情が変わるのが、大豆という食材の面白さ

今回前川シェフのテーマ食材「大豆」の扱い方や、調理アレンジについて教えてください。
豆は、淡白であっさりしていて、それ単体では主役になりにくい存在。高タンパクで低カロリーなヘルシー素材ですから、ぜひ毎日の食事に取り入れたいですね。
家庭では、市販の大豆の水煮を利用するのもかしこい手です。戻す手間が省けるため、それ以外の調理手順により気を配れます。
乾燥大豆の扱い方で大事なのは、「しっかり」戻すこと。米のとぎ汁に一晩つけたら、その後2~3時間、踊らないほどの火加減でゆっくり煮るのがポイント。乾燥大豆から戻す場合は、有機栽培の大豆を選ぶなど、素材からこだわってみるのもいいですね。
様々に表情が変わるのが、大豆という食材の面白さ
前川シェフが考える豆料理のコツや魅力を教えてください。
和食では豆の色合いを「青み」と呼び、非常に大切なものと捉えています。鮮やかな豆の緑色が料理全体を引き締め、見た目にも美しいアクセントとなります。黒豆、きんとき豆などは、縁起物として節目の料理に欠かせないもの。大豆の場合、大豆そのもの以上に、豆腐や湯葉、豆乳などの加工品がよく使われますね。
豆は、全体的にあまりクセがないので、組み合わせ次第で様々な表情に変わり、アレンジの可能性が広がる、料理人にとって創作意欲を起こさせる素材です。
自宅で料理をされるときは、難しく考えずに、自由に食材と向かい合っていただきたいですね。そうすることで、料理の楽しさが広がりますし、食べてもらうときの喜びも大きくなります。
前川シェフからひと言お願いします。
お店のスローガンとして掲げているのが「楽味(らくみ)」という言葉。その文字が表すとおり、「楽しい味」をいつも意識しています。お客様を楽しませるというだけでなく、自分自身も料理を楽しんでいますね。同世代の料理人たちと話したり、様々な料理を食べに出かけたりすることも、インスピレーションの源になっています。

前川シェフの「大豆」レシピ

秋野菜の大豆クリームかけ

秋野菜の大豆クリームかけ

特長

大豆をつぶし、裏ごししてなめらかなソースにしました。そこに秋の味覚の代表とも言える焼きなすと、実は秋が一番美味しい季節である枝豆、きのこのグリルを合わせ、季節の味を楽しめるメニューに。あっさりとした大豆の風味に、サワークリームと練りごまを合わせてコクを出した洋風のアレンジです。涼しくなる秋口に食べたくなるような濃厚ソースは、秋野菜以外にも、様々な食材との組み合わせが楽しめます。

ポイント

簡単に、すぐに作れる手軽なソースです。グリルした野菜以外にも、サラダにかければシーザーサラダ風になりますし、またパスタやパンと合わせてもいいですね。少し重めのこってりした味わいなので、ワインとの相性もグッドです。

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大豆とじゃこの甘辛炒め 山椒の香り

大豆とじゃこの甘辛炒め 山椒の香り

特長

じゃこと山椒を合わせた、京都らしいおばんざいをご提案します。淡白な大豆を素材にしつつも、しっかり甘辛く味付けをしているので、ごはんのお供はもちろん、お酒のつまみにもなる一品。旨み成分が多いじゃこは、大豆の風味をより豊かにしてくれます。山椒がピリリと効いた通好みの味。好みで花山椒を使っても合いますよ。

ポイント

片栗粉をまぶした大豆は、油を多めにひいたフライパンで揚げるように炒めること。そうすることでタレがよくからみ、じゃこも衣につきやすくなります。炒めはじめはあまり触りすぎないのがポイントです。

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RED RYORINNIN's EMERGING DREAM U-35

明日の才能、未知なる美味を発掘する

2013年に幕を開けた、新時代の若き才能を発掘する日本最大級の料理人コンペティションRED U-35 (RYORININ’s EMERGING DREAM)。夢と野望を抱く、新しい世代の、新しい価値観の料理人(クリエイター)を見いだし、世の中に後押ししていくため、これまでの料理コンテストとはまったく異なる視点で、日本の食業界の総力を挙げて開催する料理人コンペティションです。

田崎真也

2015年大会へのコメント

初大会で悔しい思いをしたのでしょう、第2回大会ではリベンジされる方の姿が目立ちました。“参加すること”ではなく“勝つこと”に意義がある。勝つためには、自分より優れた人に“近づく”のではなく“追い抜く”ための方法を考える。勝つために考え抜く、そこではじめて自分の武器となるものが生まれるのだと思います。

田崎真也

ソムリエ

RED U-35 プロジェクトメンバー

RED U-35 2015 審査員

  • 村田吉弘

    審査員

    村田吉弘

    菊乃井
    主人

  • 門上武司

    審査員

    門上武司

    フードコラムニスト
    雑誌「あまから手帖」編集顧問

  • 脇屋友詞

    審査員

    脇屋友詞

    Wakiya一笑美茶樓
    オーナーシェフ

  • 田崎真也

    審査員

    田崎真也

    ソムリエ

  • 山根大助

    審査員

    山根大助

    ポンテベッキオ
    オーナーシェフ

  • 辻芳樹

    審査員

    辻芳樹

    学校法人辻料理学館
    辻調理師専門学校
    理事長・校長

  • 狐野扶実子

    審査員

    狐野扶実子

    料理プロデューサー・コンサルタント

  • 山本征治

    審査員

    山本征治

    龍吟
    オーナーシェフ

  • 須賀洋介

    審査員

    須賀洋介

    SUGALABO Inc.
    代表

RED U-35 総合プロデューサー

  • 小山薫堂

    総合プロデューサー

    小山薫堂

    放送作家

RED U-35 発起人

  • 発起人

    岸朝子

    食生活ジャーナリスト

  • 発起人

    滝久雄

    株式会社ぐるなび
    代表取締役会長
    創業者

RED U-35 2015 顧問

  • 顧問

    細川佳代子

    NPO法人 勇気の翼
    インクルージョン 2015
    理事長

  • 顧問

    浅葉克己

    アートディレクター
    株式会社浅葉克己デザイン室
    NPO法人デザインアソシエーション会長


RED RYORINNIN's EMERGING DREAM U-35